初めての虫歯治療

幼児期のわたし

私は虫歯が多い

私は虫歯が大変多い。なんなら、前歯は全歯、程度の差はあれ虫歯だ。

私は幼少期に歯磨きということを知らなかった

幼稚園に入って初めて歯磨きという行為を覚えたくらい。

祖父母が歯磨きをしているのをほとんど見たことがなかった。

祖母は毎晩寝る前に入れ歯を外して、枕元に置いて寝ていたので就寝前に歯磨きをしている姿は見ていない。

祖母は、どうせ永久歯に生え変わるんだからと全く気にしていなかったようだった。

夜中の歯痛

虫歯の何が辛かったって、ダントツで夜中の歯痛だ。

夜中に急な歯痛で泣いて騒いだ事が何度もある。

そんな時は今治水という歯痛用の鎮痛剤を使うのだが、結局その場しのぎなので薬効が切れるととにかく痛い。

小さな綿球に薬液を染み込ませて虫歯の穴に入れるという薬なのだが、虫歯は自然治癒などないので今治水はあくまでも応急処置にすぎない。


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そして、幼稚園では先生の声かけでみんなで一斉に歯磨きをするが家では思い出したようにするくらいだったと記憶している。

初めての歯医者

ある日、私は歯医者に連れていかれた。

消毒液の匂いと、歯医者の独特の雰囲気。そしてあの音・・・。

診察用の椅子に座るまではよかったが・・・。

仕上げ磨きなどもしていなかった私は、口を大きく開けて誰かが触るということがとにかく恐怖で

もちろん全力で泣いて騒いだ。そして椅子を降りた。

先生も歯科助手のお姉さんになだめられようと、周りの目も気にせず絶対に椅子に座らず、拒否してなんの治療もせず帰宅した。

その後も、ちょくちょく歯が痛んだ。しかし、絶対に歯医者に行くことはなく、いつもの今治水でなんとか誤魔化しながら私の歯はだんだん永久歯に生え変わっていったのだった。

それでも、毎日の歯磨きの習慣はなかったので、気がつくと永久歯もどんどん虫歯になっていった。

昭和時代は、虫歯ゼロの子は珍しかったと思う。ほとんどの児童は多かれ少なかれ虫歯があった。が、みんなきちんと治療していたと思う。

小学3年くらいの時だっただろうか、同級生の男子に「お前、何で前の歯が虫歯なの?きったねぇな。」

傷ついた・・・。傷ついたけど、私は初めて歯医者に行かなくちゃとやっとその時自分で思えた。そして、祖母に「歯医者に行きたい。」と言って初めて歯の治療をした。

治療は痛かった。

どうしようもない入試の抜歯をする以外の治療は、ほとんど麻酔をせず(そういう時代だったのか?)

痛かったけれどそれ以上にここまで歯の治療をしなかった事が恥ずかしかった。

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