もうひとりの幼馴染

小学生時代

幼馴染アッキー

3年生になり、私は同じ町内にもう1人同級生の彰子ちゃんがいることを知った。

今までなぜ知らなかったのか?

というのも、彰子ちゃんの家は、会社を経営していた。

会社の事務所の脇に自宅があり、その敷地の半分が隣の町内、もう半分は私たちの町内ということもあり、子供会も隣の町内扱いになっていたということだった。

しかし、彰子ちゃんにとって隣の町内だと登校班も遠く不便で、3年生の時に私たちの町内の方で登校することにして、改めて子供会にも入会してきた。

友子ちゃん愛ちゃん彰子ちゃんと私たち4人は、その後も喧嘩したり仲直りしたりしながらもずっと友達だった。

この頃、私たちはあだ名をつけあって、友子ちゃんはトモち、愛ちゃんはあーちゃん、彰子ちゃんはアッキー、私はまぁとみんなあだ名で呼び合っていた。

彰子ちゃんの家はお金持ちで、車で行かなくてはならない場所の塾へ行き、これまた車で行かなくてはならない場所にあるスイミングに通っていた。

アッキーはピアノも習っていて、家には高そうなアコースティックのアップライトピアノがあった。

なので、忙しいアッキーと遊ぶのは滅多になかったが、たまに塾が休みの時に誘ってくれて家に遊びに行かせてもらった。


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スイカ祭り!

アッキーの家には大きな冷蔵庫があって、その日は冷蔵庫のドアに「スイカ食べ放題!」と書いてあった。

アッキーのお母さんのこういう子供が喜びそうなアイディアが得意で、こんなお母さんがいていいなぁと、私はアッキーがとても羨ましかった。

経営している会社ではアッキーのお父さんとお母さんも働いている。私が行くとたまにお母さんが様子を見に家に戻ってきたりすることもあった。

その日もちょっとだけ会社から戻ってきて「みんなでスイカを好きなだけ食べなさ~い!」と笑顔で私たちに言った。

私たちは大喜びでスイカを食べた。

「スイカ祭り!だね!」みんなで笑いながら、めっちゃくちゃ食べた。

アッキーは、私たちとは違うなぁ…と思う部分が多々あったけど、絶対にお金持ちぶったりしないでいつも私たちと同じスタンスでいてくれて、最近会えてないけど私にとっては今でも親友の一人だ。

そして、なによりも優しかった。

金持ち喧嘩せずと言うけれど、心に余裕のある子ですぐに不貞腐れて性格の悪い私を嫌がりもせず受け入れてくれたこと、ずっと感謝している。

私、あの頃に戻ってやり直したいくらいだ。

高校時代、毎週末アッキーや他の友達と集まって一晩中音楽を聴きまくったこと、今も昨日のことのように思い出す。


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