幼児期のわたし

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僻み根性

比較対象の姉私には2つ年上の姉がいた。いたというか、今も生きているので「いる」なのだが、幼い頃の私の記憶の中にしばらくの間姉はいなかったということだ。写真もなかった。家にある私の写真は保育園時代から始まっていて、赤ん坊のころの写真んも当時は...
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後追い

私の拠り所どんなに怒鳴られても叩かれても私は祖母の後を追った。姿が見えないと不安で、どこへ行く時もついて行った。もちろん毎日怒られたり叩かれたりしたわけではない。虫の居所が悪かったり、忙しいときにぐずると怒鳴られたりはしたが、毎日食事は与え...
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孤独な一人遊び

幼児期の一人遊びたまに来る父親が、大盤振る舞いでおもちゃを買ってくれるのはいいが、そのおもちゃで一緒に遊んでくれる人もいなかったわたし。一緒に暮らすきょうだいもいなかった私は、家では1人ぼっちで遊ぶしかなかった。とにかく毎日家では一人ぼっち...
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ナツメ球の思い出

父親のこと父親はたまにしか帰って来ない人だった。祖父母は商売をしていたので、本当はその商売の後を継ぐ予定の人だったそうだ。しかし、結婚して姉が生まれてから間も無く祖父母と喧嘩して家族で家を飛び出し、その後私が生まれて、しばらくして母と離婚。...
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入眠儀式

指しゃぶり私は3歳の頃いつも指しゃぶりをしていた。暇さえあればというか、眠いわけではなくても。家で商売をしており、祖父母が忙しく仕事をしているので、保育園にいる時以外はいつも一人ぼっちで遊んだ。そして何かと寂しくて泣いてばかりいた。寂しいと...
幼児期のわたし

3歳くらいの記憶

寂しい夕方が嫌いだった保育園の帰り道、2〜3日に1回、祖母はスーパーに寄っていた。いつもそこで三角のテトラパックに入ったコーヒー牛乳を買ってもらい帰宅すると小さいインスタントラーメンを作ってもらって食べた。自分の記憶で、いつもおやつはそれ。...
幼児期のわたし

ぬくもり

抱っこは赤ちゃんだけ祖母は幼い私が抱っこを求めると決まって「今忙しいから。」とか「もう赤ちゃんじゃないから。」と言い、膝に乗ったりおんぶをせがむと「重いから。」と言って触れ合うことを拒否していたように思う。なので、私には無邪気に祖母に甘えた...
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3歳くらいのわたし

保育園入園祖父母も商売をしていたし、父親も滅多に家にいないので私は気付いたら保育園に預けられていた。私は保育園に行くのが嫌だった。保育園時代の楽しかったことを思い出せない。昭和の時代、私が通っていた保育園は、あくまでも家での保育が困難な人の...
幼児期のわたし

私について

2歳のひなまつり私が生まれたとき昭和47年の暮れ、私はこの世に産声を上げたいわゆる、団塊ジュニア世代。両親はともに戦後生まれ。わたしたち、団塊ジュニア世代はバブル崩壊も就職氷河期も経験したけどテレビでもよく語られている楽しかった昭和の時代を...