金持ちだとか貧乏人だとか・・・

今感じてること

貧乏って?

金持ちと貧乏人の違いって何でしょう?

私たち団塊ジュニア世代が子供の頃、どうにも貧乏で・・・という子が確かにいた。

服はいつも薄汚れていて、下手したら服も靴下も穴が開いている。

なぜか給食費や教材費はいつも期限通りに持ってこない。

近視のようで、メガネは兄弟で貸し借りしながら使っていたり、絵の具も習字道具もお互いの教室を行き来しながら貸し借りしていた。

みんなが貧乏とバカにしていたけど、私は少し羨ましかった。

どうして学校の道具は兄弟で貸し借りし合っているのかわからなかったけど、その兄弟は仲が良くて、授業参観といえば親がきちんとした格好で来ていた。

公営のアパートに住んでいたから確かに貧しかったかもしれない。

でも、心は豊かだったんじゃないだろうか?

うちは貧乏とは思えない普通の生活だったのに、その時の私は心が貧しかった。


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祖母が見下す家の子

祖母は「あの子とは遊ぶな。」「この子とは遊ぶな。」と何かと言ってきた。

祖母の基準があるんだろうけど、そんなことで「遊ばない。」なんて言ったら、私が友達に嫌われてしまう。

どんな差別で言っているのか分からなかったけど、私には「ウチはお金がない」と言いながら

賃貸に住んでる人や親の職業で見下してるなと子供ながらに感じたものだった。

お金がない=貧乏 と言うことなら、賃貸に住んでる人もうちも一緒じゃない?

私は時に祖母が見下していた家の子がうらやましくてしかたなかった。

そういう人のほうが、私がいつも嫌な思いをしていたあの学校の道具も、みんなと同じものをちゃんと買ってもらっていたし、服も流行りのものを着ていた。

賃貸に住んでいても、お父さんがいてお母さんがいて、喧嘩しながらもきょうだいがいて助け合って生きている。

私が欲しくても手に入らないものを、そう「愛」をたくさん持っていた。

どんなに下に見ようとも、私はその人たちの愛情や助け合いのほうがよっぽど価値があると思う。そして羨ましすぎて憎んだ。

誰を?何を?わからない・・・。うらやましくて嫉妬の気持ちだけがどんどん膨らんだ。


金持ちの子

どうやら、うちはその昔お金持ちだったらしい。

祖父はたたき上げで職人になり、戦前から細々と商売を続けてきて、戦後に事業が成功して、みんなが苦労している時代に裕福な家庭だったと聞いた。

従業員を何人も雇い、日々忙しく、朝から晩まで祖父母は働いたという。

まぁ、それは素晴しいことだとは思うけど・・・。

自分の子をどういう風に育てるとこうなってしまうのか?

金持ちは自分の子をむやみに金で可愛がりすぎる

私の偏見かもしれない。

金持ちの人は自分の子を兎角甘やかしすぎたり可愛がりすぎたりする傾向があると私は思う。

私の周りで、親が金持ちなのに自重してしっかりしている人は一握りしかいない。

まれに、しっかりしている人に出会うい、よくよく話を聞くと、先代からずっと金持ちで家柄も良い。

そう、ひょんなことから金持ちになったり、実の親がたまたま事業に成功したなどの浅い金持ちほど

子を甘やかす傾向にあり、その子は大抵は手のつけられない状態になる。

ポッと出の金持ちなので仕事に夢中になりすぎて、子供のことは金で何とかしてきた結果・・・。

私の父がこれだ。

今の私は金持ちと結婚しなくてよかったと思っている。

子供達には必要なものはきちんと買いそろえた。

欲しいものを何でも買ってあげることはできなかったけど、誕生日やクリスマスにはできるだけ要望に応えたプレゼントを渡した。

毎日、笑ったり、喧嘩したり、その日の話をして一緒にご飯を食べて・・・。毎日同じことの繰り返しでも、プライスレスの幸せ。

お小遣いはたいしてあげられなかったけど、フルタイムで働いていて仕事も忙しかったけど、一生懸命楽しんで子育てをさせてもらえた。

自分が一番して欲しかったことを一緒にしただけだったけど、それが大事という証明。

私は子供たちに感謝している。「私が心配しなくてもいい大人になってくれてありがとう。」と。

どちらかというと、私が子供たちに心配されている精神不安定かもしれない。

父親のこと

何度も言うけど、その傾向があるということで、まれに本当にきちんとした人を見ると親御さんがしっかりと躾をされたんだなと感心してしまう。

私の父は末っ子ということもあり甘えん坊だったようだ。小さなころからきちんと洋服を着せられ、靴を履いていた。

周りの人が、下駄をはいているような時代だ。

きょうだいは皆、私立の高校へ進学し、全員ではないが上の学校にも進んだ。

周りには中学を卒業してすぐに働く人がたくさんいた時代だ。

集団就職で東北から若者がたくさん上京した時代。みんなが一生懸命働いて日本をよくしようと必死だった時代。

父親は、欲しいものは何でも買ってもらい、家業を手伝うとして就職もせず、結婚しても変わることなくいろんなものが破綻した。

父は何を目指していたのか?祖父母は私をどう育てたかったのか?私は今も理解できない。


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